ムダ毛ケアには色々あるんです。
大きく分けると除毛・脱毛・抑毛に分けられますね。
色々あるね。でも除毛とか脱毛とか抑毛なんて何が違うのか
よくわからないよ。
まずはムダ毛ケアの基本からお話しましょう。
除毛・脱毛・抑毛とは
除毛とは
言葉の通り「肌の表面の毛を取り除くこと」。除毛にはカミソリやシェーバーで毛を剃る。ワックスやクリームなどの薬剤で毛を溶かす方法、除毛機で毛を焼き切る方法があります。比較的簡単で、すぐに毛を取り除くことができます。ですがすぐ毛が伸びてきてしまうため持続効果がなく、除毛の際、肌を傷つけたり、ダメージを負わせてしまうデメリットもあります。
脱毛とは
肌の下に埋まっているも毛球から引っこ抜くこと。脱毛にはワックスを使って一気に毛を引っこ抜く方法やレーザーや光、針を使って毛根にダメージを与えて毛が抜けるようにする方法があります。毛がなくなるという点では一番効果が期待できます。しかし、脱毛の際に痛みが伴ったり、金銭的な負担が大きいのも脱毛の特徴です。
抑毛とは
ムダ毛の成長を遅らせるためのものです。ローションなどの薬液でムダ毛の成長を遅らせて、毛を細くする効果があります。ムダ毛を目立たなくすることができますし、除毛する頻度を減らせます。ただし効果の実感には個人差が出やすく、実感に時間がかかるデメリットがあります。その反面肌に優しい成分が多く含まれているものもあり肌への負担は少ないのが特徴です。
それぞれ方法も効果も違うんだね。
そうなんです。しかも子どもは大人に比べて肌も薄く、デリケート。
ホルモンの影響もあるのでどれを選ぶかは慎重に!
ムダ毛ケアのメリット・デメリット
ケアの方法にもそれぞれメリット・デメリットがあるんです。
ムダ毛ケアはいいことばかりではありません。子どもの肌は大人の肌に比べて表皮の部分が薄いのです。つまり外部からの刺激に対するバリア機能が弱いのです。また第二次性徴期(10~15歳くらい)前後の子供の肌の組織構造は不安定なことが多く、毛周期も安定していないためケアには十分な注意が必要です。
子どもにムダ毛ケアって負担になるんだね。やらない方がいいんじゃない?
そんなことはありません!ムダ毛ケアをすることで子どもの気持ちが軽くなることもあるんです!大切なのは正しく理解すること!
まずはそれぞれの特徴をしっかり理解しましょう。
除毛
・カミソリを使った除毛
簡単にムダ毛ケアができる反面肌へのダメージが大きいのです。毛を除去する際、肌の角質層までそぎ落ちます。角質の厚い大人なら余計な角質もとれて肌が柔らかくなる効果がある場合もあるのですが、子どもの場合必要な角質までとれてしまうのです。そうすると肌はカサカサになったり過剰な刺激で炎症や色素沈着を起こします。また埋没毛(肌の下に毛が埋もれている状態)の原因にもなります。カミソリの扱いにも十分注意が必要で、カミソリでけがをするリスクもあります。ケア時はクリームを使用してかつ、ケア後は十分は保湿ケアが必須です。
・除毛クリームを使った除毛
除毛用のクリームや泡、ジェルをムダ毛の気になる肌に塗って、溶けた毛を拭き取る方法です。カミソリと違って肌を傷つけにくい方法です。しかし使うのは薬剤。毛が十分に溶けず、きれいに除毛できなかったり、そもそも薬剤が肌に合わず肌荒れを引き起こしてしまうこともあります。パッチテスト必須、かつ使用する場合は子ども可、もしくは敏感肌用を使用してください。
脱毛
・脱毛ワックスやシートを使った方法
ムダ毛に貼って、一気に毛を引っこ抜く方法。当然痛いです。また肌の角質層も一緒に持っていかれるため肌のダメージも大きいです。一気に毛を抜きたい場合やすねや前腕など比較的皮膚がしっかりしているところならまだいいのですが、正直、子どもにはおすすめしません。
・脱毛器を使った方法
脱毛器には毛を抜いていくタイプの脱毛と毛根にダメージを与えて毛が抜けるようにするものがあります。今、一般的に脱毛といえば毛根にダメージを与えるタイプ。毛を抜くタイプは痛みを伴う上に時間もかかり、かつ埋没毛や毛嚢炎(毛穴からばい菌が入り炎症を起こすこと)の原因にもなりかねません。
・フラッシュ・レーザー・ニードル脱毛
サロンやクリニック、家庭脱毛器を使って脱毛する方法。毛や毛根にダメージを負わせ毛が抜けていく方法です。子どもに使用できるタイプはフラッシュ脱毛が多いです。サロンやクリニック、自宅でできる機種もたくさん出ています。デメリットといえば、値段が他の方法に比べかかること。処置時には種類によって差はあるものの痛みを伴うこと。脱毛完了するまで時間がかかること。子どもができる脱毛の種類は限られていること。
脱毛の分野は著しい発展を遂げています。それはケアを続ければムダ毛とおさらばできるためです。全くゼロにはできなくても一般的にムダ毛のない肌、理想には着実に近づける方法なのです。発展は需要がなければ開発・発展されないのです。つまり、ムダ毛ケア難民たちが最終的に望んだ分野といえるのです。
抑毛
毛は毛根が新しく毛の組織を作っていくことで伸びていきます。この毛根に血管から栄養がたくさんいくと元気な毛がぐんぐん伸びていくのです。この元気を弱らせる方法が抑毛です。抑毛をすると毛が細くなり、生えてくる早さが遅くなるのです。抑毛には抑毛ローションや石けんがありますが、今の主流はローションです。ローションに含まれる「大豆イソフラボン」などの女性ホルモンに似た働きをもつ成分が、男性ホルモンの作用を抑制することにより、毛を細くしたり成長を抑制する効果があります。ただし、個人差は非常に大きいです。他のムダ毛ケアにもいえることなのですが髪の毛並ムダ毛とうっすら細い毛のムダ毛では効果の実感が違います。特に抑毛は長期戦の方法です。
他のケアと違い実感のわかない分野。しかし、なぜこの分野が今熱いのかというと
・子どもに使いやすい
・他のケアをサポートする(抑毛と併用することで除毛は頻度が減り、脱毛は効果の実感が早まります)
・肌への負担が少ない、肌ケアになる
色々ありすぎてどれを選べはいいのか、わからなくなってきた…
一つを選ぶのではなく、肌ケアをしながら使い分けをしていくことが大切なのです。
ムダ毛ケアは複合的に
ムダ毛ケアのメリット・デメリットは大体わかりましたか?
ここからはおすすめのタイミングと複合技をお伝えします。
複合技って難しそう…。それにタイミングも間違えたらどうするの?
ポイントを押さえれば大丈夫ですよ。ただ、最大のポイントは子どもも親もムダ毛を減らしたいという気持ちがあることです。
未就学児
抑毛ローション使用。毎日ローションを塗るだけなので子どもも親も負担は少ないです。できれば除毛は避けたいところ。どうしても毛が気になるようなら比較的肌の負担が少ないシェーバーや子ども可の除毛クリームを。カミソリはできれば避けたいところ。保湿は必須です。
小学生
抑毛ローション使用しつつ、金銭的に問題なければ10歳くらいからフラッシュ脱毛開始。(7歳くらいから始められるものもあります)フラッシュ脱毛が続けられるか心配でしたらホームケア用のフラッシュ脱毛器がおすすめ。ただし、子どもが自分で行うには難しいので親のサポートが必須。サロンやクリニックは値段は高いですがホームケアに比べ効果が高く、ケアもしっかりしてます。習い事感覚でいけるといいですね。まだまだ肌は薄いので除毛は最小限に。成長期なのでこの時期に完全な脱毛はできません。今見えている毛がなくなっても、まだまだ毛の卵が眠っている状態。「毛量を減らす」という感覚でいましょう。
中学生
二次成長期でホルモンが不安定。毛の生え替わりも安定していないためこの時期の完全な脱毛も難しいです。しかし、思春期。ムダ毛の一本もいや、というお子さんも多いはず。どうしても除毛が必要になってきます。ムダ毛を気にするあまりに毎日カミソリ使用、なんて子もいますがこれはおすすめできません。肌が荒れ、汚くなる原因になります。皮膚炎や毛嚢炎を繰り返すと肌や毛穴が色素沈着を起こし毛がなくなってもきれいな肌にはなりません。個人的にこの中学生の時期がとても重要だと思っています。この時期に正しくケアする習慣が身についていればきれいな肌を保ちつつムダ毛ケアができると考えられます。除毛する際はできればシェーバーを。除毛クリームは子ども可もしくは敏感肌用を。そり上がりに不満がありカミソリが必要な場合は頻度はシェーバーと併用し、頻度は最小限、保湿は必須です。 抑毛ローションは継続。抑毛することでケアの回数が減ります。また、可能ならフラッシュ脱毛も。勉強に部活にいそがしい中学生にはいかにケアの時間を最小限にし、 ムダ毛ケアの効果を得るかがポイントになります。
高校生
だんだんと生理も落ち着き、ホルモン状態も安定してきます。本来ならこのくらいの時期にフラッシュ脱毛
を開始する方が脱毛にかかる期間が少なくてすみます。しかし、ネックなのは反抗期がこの時期に訪れている
ということ。この時期はムダ毛ケアに親が指示を出すと聞き入れてもらえません。しかし間違った方法をとると肌は汚くなり子どもたちが憧れる韓国アイドルのような美肌からは遠ざかる一方です。親はサポーター&マネージャーの気持ちで子どもと一緒に肌の状態を分析し、必要なケアをチョイスしましょう。
せっかくここまで学んできた知識をご自身にもしっかりフィードバックしてあげてください。ムダ毛ケアが子どもとのコミュニケーションになることを願ってます。
ムダ毛ケアで子どもの気持ちが軽くなる?
こんなに大変な思いしてまで毛をなくす必要あるの?
それは子どもによって。としかいえません。ただムダ毛がないことがスタンダード化してきている世の中ではムダ毛があることで心を痛める子どもがいるのは確かです。
現にムダ毛が原因でいじめに発展した例や登校拒否になった例もあります。「子どもなんだから気にしなくていい」なんて、言わないでください。私たちもムダ毛でつらい思いをしてきました。ムダ毛は遺伝。けれどそれは親のせいではありません。今の世の中の感覚にムダ毛が合っていないだけなのです。いずれムダ毛が大切にされる時代も来るかもしれません。ただ、今子どもたちが生きているこの時代はそうではありません。今つらい思いをしている子どもがいます。生きていく上でムダ毛があってもなくても死にません。だったら、ムダ毛をなくして自分に自信を持って生きていってほしいとふじママは思います。
まとめ
- ムダ毛ケアには除毛・脱毛・抑毛がある
- それぞれメリット・デメリットがある
- ムダ毛ケアは複合技。年齢に合わせて変化させる。
- ムダ毛ケアをすることが子どもの心のケアにつながる